2005-01-01から1ヶ月間の記事一覧

カミュ「異邦人」

主人公ムルソーの法廷での達観したようなものの見方が面白い。 「被告席の腰掛の上でさえも、自分についての話を聞くのは、やっぱり興味深いものだ。検事と私の弁護士の弁論の間、大いに私について語られた、恐らく私の犯罪よりも、私自身について語られた、…

義経関連本

義経伝説をゆく―京から奥州へ作者: 京都新聞出版センター出版社/メーカー: 京都新聞出版センター発売日: 2004/07メディア: 単行本 クリック: 1回この商品を含むブログ (1件) を見る義経に関する本はたくさん出ていますが、この本はお勧めです。写真や挿絵、…

時の流れ

阪神淡路大震災(1995/1/17)から10年がたちました。ということは地下鉄サリン事件(1995/3/20)からも10年がたつということです。そして今年は戦後60年でもあります。あの地震、あの事件があってからすでに戦後の6分の1もの時間が過ぎたのだと思う…

大河ドラマ「義経」

ドラマとは関係ないんですけど、はてなのキーワードを発想した人ってすごいですね(いまさらですが)。テレビを見ていて「他の人はどう思ったかな?」と感じることって結構あるんですよね。そんなときに、はてなのキーワードですよ。キーワードを含む日記を…

ヘミングウェイ「日はまた昇る」

実は岩波版で読んだんですけど、新訳が出ているようなので新潮版の文庫本を紹介します。この本は出版当時大変な話題を呼んだようで、ロストジェネレーションと呼ばれた世代の生き方がこのように描かれることもそれまではなかったようです。酒と女などの享楽…

初詣

川崎大師に初詣に行ってきました。毎年大変な人出ですが初詣に行ったという実感を得るにはいい所です。明治神宮ほど巨大ではないし(ここは皇居みたいにすっきりしすぎてる)、門前には露店もたくさん出ていて楽しめます。あと川崎駅周辺の繁華街の充実ぶり…

阿刀田高「新約聖書を知っていますか」

この本のエピローグにも書かれていますが、欧米の文化に触れるとき聖書の知識は欠かせないものです。イエスとその弟子たちの人となりから聖書の構成まで、作者の推理を交えながらの文章は読みやすく、キリスト教初級者の取っ掛かりとしてとてもよかったです。…