2004-12-01から1ヶ月間の記事一覧

村上春樹「遠い太鼓」

外国に滞在していたときのスケッチをまとめたものということですが、村上さんが言うように何らかの文章を書いていくということは自分の中のバランスを保つ、あるいは知るのに有効なのかも。今、多くの人がブログなどを書くのも自分を表現したいというだけで…

ドストエフスキー「カラマーゾフの兄弟 中巻 下巻」

「この物語は第一の小説で、第二の小説もあるのだ。」という冒頭の作者の言葉をすっかり失念してました(巻末の解説を読んで気づいた)。なので主人公アリョーシャの悲劇的な生涯という語りがあったので、ひょっとしてこの事件の犯人あるいは殉教者にアリョ…

ドストエフスキー「カラマーゾフの兄弟 上巻」

かなり前に買ってあった本ですが読み始めました(上巻だけですが)。いろいろな複線が張り巡らされていてこれからの展開が楽しみな上巻です。基礎知識としてキリスト教のことをもっと知っておけたらよかったかなと思いました。今年になって文庫の装丁が変わ…

糸井重里「ほぼ日刊イトイ新聞の本」

『ほぼ日』のコンテンツではまったもの。 『昨夜、オレは観た!』 http://www.1101.com/athens2004/index.html 『新選組!』with ほぼ日テレビガイド http://www.1101.com/2004_TV_taiga/index.html 編集してる人のセンスが好き、そして投稿してる人のセンス…

フィッツジェラルド「グレート・ギャッツビー」

映画化されていたり(見たことはない)、表紙のイメージから何となく甘ったるい恋愛話なのかなと思っていましたがこれが全く違いました。今、日本でも貧富の格差や平等幻想の崩壊といったことが話題になっていますが、そんなことも考えさせる示唆に富んだ物…