フィッツジェラルド「グレート・ギャッツビー」

グレート・ギャツビー (新潮文庫)
映画化されていたり(見たことはない)、表紙のイメージから何となく甘ったるい恋愛話なのかなと思っていましたがこれが全く違いました。今、日本でも貧富の格差や平等幻想の崩壊といったことが話題になっていますが、そんなことも考えさせる示唆に富んだ物語です。翻訳本独特のやたらと難しい修辞語があふれていますがそれさえ耐えられれば楽しめます。あと、巻末の訳者の解説がすばらしい。これだけまとめられると他に書くことありません。