ダン・ブラウン「ダ・ヴィンチ・コード」

ダ・ヴィンチ・コード〈上〉 ダ・ヴィンチ・コード〈下〉
ベストセラーになるのも納得のおもしろさです。登場人物もそれほど多くなく、翻訳物に抵抗がある人でもすらすらと読めると思います。すでに映画化の話は固まっているようですが、これほど映像でも見てみたいと思わせる話もなかなか無いのでは。角川書店のサイトに作者のインタビューや現場写真がアップされているので要チェックです。他にはルーブル美術館のサイトもさすがに充実しています(日本語あり)。
本の内容ではファーシュ警部の正体がいまいち分からずじまい。警部は犯行がオプス・デイと関わりがあると見破ったようですが、彼自身が何らかの宗教組織とつながりがあるのか、あるいは政府部内にいるシオン修道会の会員から示唆を受けたのか(情報部長の名前が示唆されている)。あと、これで本の値段がもう少し安ければなおよかったのですが。