福沢諭吉「学問のすすめ」

学問のすゝめ (岩波文庫)
冒頭の言葉「天は人の上に人を造らず人の下に人を造らず」はあまりに有名ですが、それだけでなくこの本の文章はリズムが素晴らしい。ぱっと見たところ漢字は多いし、言葉遣いも古めかしいところはありますが、一字一句を追わなくても内容が頭に入ってきます。
印象に残ったのは第四編。官と民の役割については現在でも郵政民営化などで喧しいですが、これを読むと昔も今も日本人の性質はそんなに変わっていないのかと気づかされます。